会社というものに期待するのをやめた
簡単に言うと、年末で退職してから、就職活動をすることを完全に辞めたということ。
転職活動中に何もしていなかったわけではなくて、暫くのあいだフリーランスでデザイン、ディレクション業務支援を行ってきたのですが、コロナの影響もあって契約打ち切りなんて酷い目にもあったけど、結果としては今まで仕事を切らさずに(正確には売上を切らさずに)ここまでやってこれたという事実が、これからなんとかやっていけるのではないか?といった自信にもつながってきました。
会社勤めの当時、自分も採用担当などを任されていたときは、
「自分より年上の人なんか来られても扱いきれないなー」とわりとネガティブな思いを持っていたのも、今となってはよく分かる話で、「どこに云うこと聞かない頑固な40を超えたおっさんを高いカネは払って雇うねん」という雰囲気満点な面接や、そこで求められることのギャップを感じながら、「自分はこういう市場では既に価値の無い人種なんだな」と感じたりもしました。
これはまさしく中年の危機なのか…
今までそれなりに仕事をしてきて、修羅場をくぐり抜けて、経験を積んできているはずなのに、いざ現在の自分を振り返ると…
何も残っていないじゃないか…
仕事はしてきたけど、ただただ、自分を浪費するだけで、
何かを残すような取り組みを全くしてこなかった。
何もない、価値を生み出せない人間なんてだれも欲しいなんて思わない。
じゃもう開き直って、
自分自身の価値観を証明していくような生き方、
仕事を自身で作り上げていくことにした。
40才も超えてしまっていささか手遅れ感もあるのではと思っているのだが…
すでに遅いか?
例えば、これが10年早かったらどうなっていただろうか。
世の中を甘く見ていた自分は、美味しい話がチラついた瞬間に、自分の仕事を手放して大きいものに巻かれていたかもしれない。
既に手遅れだからとこのまま飲みたくもない泥水すすりながら、踏ん張って人の下で働き続けるのか?
安い給料で、時間の自由もなく、制約の中、自分自身をすり減らし続け、実績を上げたとしてもすべてが会社のもの、
万が一、10年後、再び岐路に立ちつくした時、何が残っているのだろうか?
それこそほんとうに身動きの取れない自分が居るだろう。
遅い気もするが、決して遅すぎることもない。
この10年でひとつ山を超えたら現役を続けるパワーが残っているか、も怪しいけれど、やってみるしかないだろう。